“選べる側”になる経営設計
― M&Aを目的にしない出口戦略 ―
はじめに
M&Aを目指す経営。
最近よく聞きます。
しかし多くの場合、それは
- 成長の延長
- 資金調達の出口
- 疲弊からの逃げ道
になっています。
本来、出口設計は“目的”ではありません。
5000万円で止める設計については、
こちらで整理しています。
今回は、その先の話です。
M&Aを目的にすると歪む理由
売る前提で経営すると、
- 短期利益志向になる
- 粉飾的な改善をしたくなる
- 無理な拡大を選びやすい
企業価値は上がるどころか、
むしろ不安定になります。
出口は「結果」であって「目的」ではありません。
“選ばれる側”の限界
赤字企業や資金難企業が
M&Aを考えるとき、
交渉力はありません。
条件を選べない。
価格も選べない。
経営の自由も守れない。
これは設計の問題です。
“選べる側”とは何か
5000万円規模で
- 高利益率
- 固定費が軽い
- 依存顧客が少ない
- キャッシュが安定
この状態になると、
売らなくてもよい。
だからこそ、
- 売る
- 持ち続ける
- 一部譲渡する
- 提携する
を選べます。
これが“選べる側”です。
企業価値は数字だけではない
EBITDAや売上成長率だけではありません。
重要なのは、
- 再現性
- 依存リスク
- 組織負荷
- オーナー依存度
5000万円モデルは、
これらを整えやすい構造です。
出口は「設計の副産物」
出口戦略とは、
出口を狙うことではなく、
設計を整えた結果として生まれる選択肢です。
売るために整えるのではありません。
整っているから、売れる。
順番が逆にならないこと。
まとめ
経営設計の最終段階は、
売却ではありません。
選択肢を持つことです。
売るかどうか。
続けるかどうか。
拡大するかどうか。
それを選べる状態にあること。
それが、本当の出口設計です。


