経営設計パートナーリングは、「事業完成設計」を実務に落とすための伴走支援です。

― 断片最適から抜け出すための、経営者の判断設計 ―

なぜ今、「経営設計」が必要なのか

近年、経営者を取り巻く環境は大きく変わりました。
補助金、DX、賃上げ、設備投資、新事業、M&A──
選択肢は増え続けていますが、その一方で「判断の難易度」は確実に上がっています。

問題は、情報が足りないことではありません。
むしろ多くの経営者は、必要以上の情報と選択肢にさらされ、
何を基準に決めればよいのか分からない状態に陥っています。

制度や支援策が高度化・断片化した結果、
経営判断そのものが分断されてしまっている。
この状況こそが、いま「経営設計」が必要とされる理由です。

制度や支援策が増えるほど、判断は難しくなります。
この前提を踏まえ、補助金をどう位置づけるべきかについては、
補助金通年申請(思想版)」で詳しく整理しています。

経営設計とは「何をやるか」より「何をやらないか」

経営設計は、やるべき施策を増やすための考え方ではありません。
むしろ、やらない選択肢を明確にする行為です。

私たちは、次のような支援を行いません。

  • 申請や実務の単なる代行

  • 制度や補助金を目的化した提案

  • 売上拡大だけを前提とした設計

経営設計とは、
「いま、この会社が本当に判断すべきことは何か」
「判断しなくてよいことは何か」
を切り分けるための思考の整理です。

すべてをやる経営ではなく、
やらないことを決められる経営をつくるための考え方です。

「全部やる」経営から抜け出すためには、
あらかじめ“規模”や“到達点”を決めておく必要があります。
この考え方を具体化したものが、5000万円モデルです。

経営設計が扱う4つの領域

経営設計では、個別の制度や施策をバラバラに扱いません。
経営判断を、次の4つの領域で一体として捉えます。

事業設計

新事業か、既存事業の延長か。
やる理由よりも「続けられる構造」があるかを重視します。

人・組織設計

賃上げ、体制変更、内製化・外注化。
感情論ではなく、持続性と負荷の観点で判断します。

資金・制度設計

補助金・税制・融資をどう使うか、あるいは使わないか。
制度との適切な距離感を設計します。

将来・出口設計

M&A、事業承継、撤退。
「今の判断が、将来どう見えるか」を前提に考えます。

これらを同じ地図の上で整理することで、
初めて経営判断が一貫したものになります。

経営設計は、特定の制度や施策だけを扱うものではありません。
それぞれの領域について、より具体的な考え方は以下で整理しています。

よくある支援が機能しなくなる瞬間

多くの会社で、次のような状況が起きています。

  • 制度ごとに支援者が変わる

  • 採択はされたが、現場が回らない

  • 採択後の責任の所在が曖昧になる

これらは「誰に依頼したか」の問題ではありません。
判断の順番が逆だったことが原因です。

先に制度や手段を選び、
後から経営を合わせようとすると、必ず歪みが生じます。
経営設計は、この順番を正すための考え方です。

特に多いのが、採択後のフェーズで判断が止まってしまうケースです。
採択後に何が起きやすいのか、どう備えるべきかは、
採択後・アフターマネジメント」で具体的に解説しています。

経営設計パートナーリングの考え方

経営設計パートナーリングは、
答えを提示するコンサルティングではありません。

  • 正解を押し付けない

  • 判断を代行しない

  • 経営者の意思決定を奪わない

その代わり、
経営者が自分で判断できる状態をつくることに責任を持ちます。

単発の助言ではなく、
思考の整理と判断の伴走。
それが、私たちの考えるパートナーリングです。

経営設計は、新事業や成長戦略とも切り離せません。
特に「新しいことをやるべきかどうか」の判断については、
事業完成設計という考え方で整理しています。

向いている会社/向いていない会社

この考え方は、すべての会社に向いているわけではありません。

向いている会社

  • 判断を他人に丸投げしたくない

  • 制度を使う・使わないも含めて考えたい

  • 目先の売上より、構造を整えたい

向いていない会社

  • 申請だけを依頼したい

  • 成功事例やテンプレートを求めている

  • 判断の責任を外に出したい

ここでの相性が、結果を大きく左右します。

この考え方が合うかどうかは、
会社の規模やフェーズによっても異なります。
規模を一つの判断軸として整理したものが、5000万円モデルです。

このページから広がる経営設計の全体像

経営設計パートナーリングは、すべての支援の起点です。
以下のページは、それぞれ同じ思想を別の角度から整理したものです。

それぞれは別のテーマに見えますが、
根底にある思想はすべて同じです。

まずは、前提を揃えるところから

いきなり依頼する必要はありません。
まずは、この考え方が自社に合うかどうか。
それを判断する材料として、このページを位置づけています。

合わなければ、それで構いません。
経営設計とは、合わない選択肢を排除することでもあるからです。

前提が揃ったときに、
次の判断に進める状態をつくる。
それが、このページの役割です。

経営設計は、すぐに答えを出すためのものではありません。
前提を揃え、判断できる状態をつくることが目的です。
その前提となる考え方は、各ページで具体的に整理しています。