ものづくり補助金を徹底解説!省力化投資・事業再構築補助金との違いと最新情報
中小企業が新しい技術開発や業務の効率化を進めるうえで活用したいのが、「ものづくり補助金」です。しかし、省力化投資補助金や事業再構築補助金など、他の補助金との違いが分かりにくいという声も多く聞かれます。本記事では、ものづくり補助金の最新情報をはじめ、他の補助金との違い、申請のポイント、そして2025年2月時点の最新スケジュールまで、解説します。
補助金の活用を検討している企業経営者の方は、ぜひ参考にしてください!
3つの補助金の比較表
補助金名 | 目的 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象事業 | 申請要件のポイント |
---|---|---|---|---|---|
ものづくり補助金 | 新製品・新サービスの開発、生産性向上 | 最大2,500万円(グローバル枠3,000万円) | 1/2~2/3 | 革新的な製品・サービスの開発、海外展開 | 付加価値額+3.0%以上、給与支給総額+2.0%以上 |
省力化投資補助金 | 労働力不足解消のための業務効率化 | 最大1億円(一般型は8,000万円) | 1/3~2/3 | オーダーメイドの省力化設備導入 | 労働生産性+4.0%以上、給与支給総額+2.0%以上 |
事業再構築補助金 | ポストコロナ対応、新市場開拓、事業転換 | 最大7,000万円(成長分野進出枠は1億円) | 1/2~3/4 | 新規事業参入、業種転換、大規模投資 | 付加価値額+3.0~4.0%以上、従業員1人当たり付加価値額増加 |
省力化枠の統合に注意!
第19次公募からものづくり補助金の「省力化(オーダーメイド)枠」が廃止され、補助対象枠が「製品・サービス高付加価値化枠」および「グローバル枠」に統合されました。中小企業省力化投資補助金の一般へ省力化を目的とした申請が移管されてたと考えてよさそうです。申請の際はこの点を注意する必要がありそうです。
ものづくり補助金の第18次と第19次の変更点
項目 | 第18次 | 第19次 | 変更点 |
---|---|---|---|
公募期間 | 2024年1月31日~3月27日 | 2025年2月14日~4月25日 | 期間が延長され、開始時期が遅くなった |
補助対象枠 | 省力化(オーダーメイド)枠、製品・サービス高付加価値化枠、グローバル枠 | 製品・サービス高付加価値化枠、グローバル枠 | 省力化枠が統合され、簡素化 |
補助上限額 | 最大2,500万円(グローバル枠3,000万円) | 同左 | 変更なし |
補助率 | 1/2(小規模企業2/3) | 同左 | 変更なし |
大幅賃上げ特例 | 最大2,000万円上乗せ | 最大1,000万円上乗せ | 賃上げ特例の上限引き下げ |
補助対象枠の統合の他に、大幅賃上げ特例の上乗せ額が引き下げられました。補助額的には小さくなりますが、同特例による加点効果は引き続き高いことが見込まれます。
また、ここには明記していませんが、申請方法が変更されています。この点については、支援のご相談の際にお伝えいたします。
今回のスケジュール
3つの補助金のスケジュールを比較してみました。すべての補助金でいえることは電子申請期間が非常に短くなったということです。
この点は、支援者への相談を行うタイミングが難しくなる点でもありますので、なるべく早い相談がお勧めです。
- ものづくり補助金(第19次公募)
- 公募開始:2025年2月14日
- 電子申請受付開始:2025年4月11日 17:00
- 申請締切:2025年4月25日 17:00
- 採択結果公表:2025年7月下旬予定
- 省力化投資補助金
- 公募期間:未定(通常、年度ごとに複数回実施)
- 交付決定後、補助事業開始
- 事業再構築補助金
- 第13回公募開始:申請受付時期調整中
- 交付決定後に事業開始(事前着手制度は廃止)
第19次ものづくり補助金の申請時の注意点
第19次ものづくり補助金の申請にあたり、申請事業者が押さえておくべき重要なポイントをまとめました。適切に準備を進めることで、スムーズな申請と採択の可能性を高めましょう。
1. GビズIDの取得は早めに!
ものづくり補助金の申請には、GビズIDプライムアカウントの取得が必須です。IDの発行には10日から14日ほどかかるため、未取得の場合は公募開始前に早めに申請しましょう。
2. 事業計画の「革新性」と「生産性向上」が重要
本補助金は単なる設備投資ではなく、革新的な製品・サービスの開発や業務プロセスの高度化を支援するものです。
革新性のポイント
- 新しい技術や製品であること
- 同業他社との差別化が明確であること
- DX(デジタル化)やGX(グリーン成長)に貢献する要素があること
生産性向上のポイント
- 付加価値額が年3%以上増加する見込みがあること
- 給与支給総額が年2%以上増加する計画があること
- 事業場内最低賃金が地域の最低賃金+30円以上になる計画であること
3. 大幅賃上げ特例の上限額が変更
第18次では最大2,000万円の上乗せが可能でしたが、第19次では最大1,000万円の上乗せに引き下げられています。賃上げを活用した申請を検討している場合は、計画を見直す必要があります。
4. 申請スケジュールを厳守!
申請受付は2025年4月11日17:00開始、締切は2025年4月25日17:00です。締切時間を過ぎると申請は受け付けられないため、余裕をもって申請しましょう。また、交付決定後2か月以内に交付申請を行わないと採択が無効になるため、スケジュール管理が重要です。
5. 事業計画書の作成支援に関する注意点
近年、補助金申請のコンサルタントが多数存在していますが、不適切な業者に注意が必要です。
⚠️ 避けるべき申請サポート業者の特徴
- 高額な成功報酬を請求する
- 事業計画の詳細を申請者が理解しないまま進める
- 不正申請を勧める(虚偽記載など)
事業計画の作成支援を受ける場合は、信頼できる専門家(認定支援機関など)に相談し、支援内容と費用を事前に明確にしましょう。
まとめ
第19次ものづくり補助金は、従来と比較して申請枠の変更、大幅賃上げ特例の引き下げ、スケジュールの厳格化などの変更点があります。GビズIDの取得や事業計画の作成、適切な申請枠の選択を含め、事前準備をしっかり行うことが採択の鍵となります。適切なサポートを活用しながら、採択に向けて準備を進めていきましょう。
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