ネプコンジャパン2025(東京)参加レポート
2025年1月22日・23日の2日間、東京ビッグサイトで開催された「ネプコンジャパン2025」に参加しました。本イベントは、エレクトロニクス・半導体・先端技術に関連する複数の展示会が集結する国内最大級の技術見本市です。
複数の展示会が一挙に行われているため、私は、初日は南棟、2日目は東棟と分けて回ることで、最新の技術動向を把握してきました。

初日(1月22日):南棟の視察とCVCによるベンチャー企業の紹介
初日は、主に電子部品・材料、実装技術に関する展示を中心に視察しました。その中で、懇意にしているCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の方から、彼らの出資先である「株式会社TriOrb(トライオーブ)」の代表取締役を紹介していただく機会がありました。
株式会社TriOrb(トライオーブ)について
株式会社TriOrb(トライオーブ)は、九州工業大学発の協調移動ロボットベンチャーであり、産業技術総合研究所の研究成果を基盤としています。 同社は、独自の球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」を開発し、ロボットの開発、製造、販売、保守、および関連ソフトウェアの開発、販売、保守を手掛けています。
この技術により、製造現場における自動化や効率化を推進し、労働力不足の解消や生産性向上に貢献しています。現在は営業チームを強化し、事業拡大を図っている最中とのこと。今後の成長が注目されるベンチャー企業の一つです。
2日目(1月23日):東棟での技術トレンド調査
2日目は東棟に足を運び、半導体製造装置や最新のパッケージング技術に関する展示を重点的にチェックしました。特にAI・IoT向けの次世代半導体技術の展示が目を引き、業界全体のトレンドとして、より高性能かつ省エネなデバイス開発が加速していることを実感しました。
アジア系企業の存在感
今回の展示会では、アジア系企業のブースが非常に多く見られました。特に中国や台湾、韓国の企業が先進的な半導体技術や電子部品を展示しており、アジア市場の成長と競争力の高さを実感しました。これらの企業は、高度な技術力とコスト競争力を武器に、日本市場への進出を積極的に進めているように見受けられました。
特に、華やかな存在ではないのですが、機械加工や電子部品系のブースがそろっていたことが印象的でした。日本は中小企業の部品・部材分野が強みですが、アジア諸国でも着実に技術系の企業が根付いている印象でした。
今回のネプコンジャパンでは、多くの最新技術に触れることができただけでなく、CVCを通じた新たな企業とのネットワーキングの機会にも恵まれました。
特にトライオーブのようなディープテック企業の成長は、日本の半導体・電子デバイス業界の未来を左右する重要な要素となるでしょう。今後も、このような展示会を通じて、最新の技術動向をキャッチしながら、中小企業の成長支援につなげていきたいと考えています。