5000万円で「止める」という経営判断について

5000万円で、経営を止める。
それは、成長を諦めることではなく、
経営を“完成”させるという判断です。

人を増やし続けなくてもいい。
売上を追い続けなくてもいい。

「これ以上、何を足すか」ではなく
「どこで止めるか」を先に決める。

5000万円というラインで
経営・時間・生活が分離する状態を設計します。

多くの中小企業は、
気づかないうちに「止まれない経営」に入っています。

売上は伸びているのに、
判断は増え、責任は重くなり、
社長だけが忙しくなっていく。

このページは、
「どこまで行くか」を考える前に
「どこで止めるか」を決めたい経営者
のための
経営設計ページです。

規模を決めることも、重要な経営判断の一つです。
この判断を、制度や施策と分断せずに考えるための枠組みが
経営設計パートナーリングです。

この設計が「向いている会社/向いていない会社」

この設計が「向いている会社」

次の違和感に、ひとつでも心当たりがある場合

  • 売上は伸びているが、経営が楽になっていない

  • 社長が「現場・営業・判断」から一つも降りられていない

  • 人を増やすほど、管理とトラブルが増える感覚がある

  • 「この先も拡大し続ける前提」に、どこか無理を感じている

  • 補助金・制度の話になると、話が一気に複雑になる

これらはすべて、
経営規模の問題ではなく「設計されていない状態」のサインです。

このサービスは、
「もっと伸ばす」ためではなく
「これ以上、壊さない」ための設計を行います。

この設計が「向いていない会社」

以下に当てはまる場合、このページは閉じてください

  • とにかく売上を伸ばしたい

  • 人を増やせば何とかなると思っている

  • 補助金を使えるかどうかが最初の判断軸

  • 忙しいのは「成長している証拠」だと考えている

  • 経営の最終判断を、外部に委ねたい

この設計は、拡大志向の経営者向けではありません。

売上を10億、20億と伸ばす経営には、
別の設計思想・別の支援者が必要です。

止める」という判断は、逃げではない

それでも、ここまで読んだ方へ

「止める」という判断は、逃げではありません

  • 拡大しない ≠ 成長しない

  • 止める ≠ 諦める

止め方を決めている経営者だけが、次を選べます。

何も決めずに進むことの方が、
結果的に選択肢を失います。

5000万円で止める経営は「我慢」では成立しない

5000万円で経営を止める、というと
「欲を抑える」「成長を諦める」話に聞こえるかもしれません。

違います。

これは、
拡大前提で歪んだ経営を、構造から組み直す作業です。

感覚や気合ではなく、
次の3つを“先に”設計します。

5000万円で止めるための3つの設計

① 事業設計:広げない前提で、利益が残る形にする

5000万円で止める経営では、
売上の作り方を増やしてはいけません。

  • 商品・サービスを増やさない

  • 顧客層を広げない

  • 「ついで案件」を取らない

代わりにやるのは、次の整理です。

  • どこまでやるか(=やらない範囲)

  • どの案件なら、社長が関与しなくて回るか

  • 利益が残る条件は何か

「取れる仕事」ではなく
「取らないと決める仕事」を言語化する。

ここを曖昧にしたままでは、
5000万円で止まることはありません。

② 組織設計:内製しない前提で回す

この設計では、
人を増やしてはいけません。

  • 正社員を増やさない

  • 社長の代替人材を探さない

代わりに設計するのは、

  • 外注・パートナーに渡す業務の切り分け

  • 社長が「判断だけ」に集中できる形

  • 属人化してよい部分/してはいけない部分

社長がいなくなると止まる会社は、
5000万円で止まりません。
むしろ、止めどきを失います。

③ 資金・制度設計:補助金を前提にしない

5000万円で止める経営に、
補助金ありきの投資判断は合いません。

  • 補助金が出たらやる

  • 賃上げ要件に合わせて動く

  • 制度変更に振り回される

これらはすべて、
「止める経営」と逆方向です。

この設計では、

  • 補助金がなくても成立する投資だけを考える

  • 制度は“結果として使うもの”に戻す

  • 資金繰りを複雑にしない

補助金は、
経営を伸ばす道具ではなく
経営を壊さないための調整弁
です。

この3つが揃わない限り、5000万円では止まらない

  • 事業が広がり続け

  • 人が増え

  • 判断が増え

  • 社長だけが忙しくなる

これは成長ではなく、
設計不在のまま規模だけが大きくなっている状態です。

5000万円で止める経営は、
数字の話ではありません。

「この状態で終われるか」を
先に決める経営判断
です。

5000万円で一度止めた経営が生む、3つの選択肢

この設計は、
「ここで終わりにしましょう」という話ではありません。

むしろ逆です。

何も決めずに進んでいる状態より、
一度止めた経営の方が、選択肢は増えます。

選択肢① あえて、このまま維持する

  • 売上は5000万円前後で安定している

  • 社長が全工程に関与しなくても回る

  • 資金・時間・判断に余白がある

この状態は、
経営として“失敗していない”どころか、完成度が高い。

無理に次を目指さなくてもいい、
という判断ができるのは、
止め方を設計した会社だけです。

選択肢② 次の成長に進む(拡大・再設計)

5000万円で一度止めた経営は、

  • どこが限界だったか

  • 何を増やすと壊れるか

  • 何を捨てれば次に進めるか

が、すでに見えています。

勢いで伸びた会社と、
設計して止めた会社では、
次の成長の質が違います。

選択肢③ M&A・譲渡・役割変更を考える

  • 社長が前に出続けなくてよい

  • 組織が属人化しすぎていない

  • 数字と構造が説明できる

この状態は、
「売るための会社」ではなく
「選ばれる会社」に近づいています。

売るかどうかは、後でいい。
考えられる状態にあることが重要です。

止められない経営は、何も選べない

  • 忙しさが常態化している

  • 判断が常に後手

  • 次を考える余力がない

この状態では、
拡大も、維持も、譲渡も選べません。

止められる経営だけが、
進む・保つ・手放すを選べます。

なぜ、この設計を提示しているのか

  • 売上を何倍にする話もしません

  • 成功事例を並べることもしません

  • 「必ず良くなります」とも言いません

それでもこの設計を出しているのは、
現場で、止めどきを失った経営を何度も見てきたからです。

補助金・制度を「通年」で見てきた立場だから分かること

コインバンクは、
単発の申請支援ではなく、

  • 申請前

  • 採択後

  • 賃上げ

  • 実績報告

  • 制度変更

までを、一気通貫で見てきました。

その中で分かったのは、

経営が設計されていないまま
制度だけを使うと、
ほぼ確実に苦しくなる

という事実です。

「伸ばさない判断」に伴走できる支援は少ない

多くの支援は、
・拡大
・投資
・成長
を前提に設計されています。

しかし現実には、

  • これ以上は広げたくない

  • でも崩したくもない

  • どう終わらせるかを考えたい

という経営者が、確実に存在します。

この設計は、その層のためのものです。

売らないから、判断材料だけを置く

  • このページで契約を取るつもりはありません

  • 無理に相談を促すこともしません

ここに書いてある考え方を読んで、

  • 「自分には必要ない」と思えば、それでいい

  • 「今はまだ早い」と思えば、それでいい

判断できる状態を作ること自体が、経営設計です。

今すぐ何かを決める必要はありません

このページは、
「今すぐ問い合わせをしてください」というためのものではありません。

まずは、

  • 自分の経営は、どこで止めたいのか

  • そもそも止めるという発想があったか

を、一度考えてもらえれば十分です。

経営設計全体の考え方はこちら

この考え方は、
コインバンクが提供する
経営設計パートナーリング」の思想の一部です。

経営・制度・投資を一本で考える前提条件は、
こちらで整理しています。